なぜ相互会社があるの?生命保険会社の「相互会社」と株式会社の違いとは?

秩父で生命保険の相談、見直しのお手伝いをしています。
むさしの保険の相談室の高橋です。

生命保険会社の経営形態には「相互会社」と「株式会社」の2つがあります。

相互会社というと一般的には聞かないと思いますが、保険業界のみにある会社形態です。

株式会社と相互会社ってどう違うの?また、なぜ相互会社があるのか?必要なのか?と疑問に感じたことはないですか?

この記事では、相互会社と株式会社の違いと、なぜ相互会社があるのか?などメリットについてもお伝えしたいと思います。

相互会社とは?

「相互会社」は保健事業だけに認められているもので、生命保険に加入した人々がお互いに助け合うことを目的にしています。生命保険に加入した契約者は、原則として社員となり生命保険会社の運営に参加することになります。

相互会社は、契約者(無配当保険の契約者を除く)を「社員」(構成員)とする社団法人です。

また、加入者相互が保険する、相互扶助の精神を基本とされています。

株式会社と相互会社の違い

株式会社は、会社法に基づいて設立する営利法人です。

構成員は株主となり、株主が出資した資本金が資本となり、意思決定機関は株主総会で決定されます。

相互会社は、保健事業だけに認められているもので、生命保険に加入した人々がお互いに助け合うことを目的にしている会社形態です。

資本金は基金となり基金拠出者が拠出します。

構成員は社員(有配等保険の契約者)が社員となります。相互会社の場合は株主総会ではなく、社員総会(総代会)が意思決定機関となります。

相互会社の数

現在の相互会社は5社となっています。

・日本生命保険相互会社
・明治安田生命相互会社
・朝日生命保険相互会社
・住友生命保険相互会社
・富国生命保険相互会社

なぜ相互会社なの?

日本生命のサイトに相互会社である理由が記載されています。

”株式を持つ株主が会社の持ち主である株式会社とは異なり、保険にご加入いただいているご契約者※お一人おひとりが会社の持ち主であること。
お客様が会社の持ち主ですから、会社の経営はすべてお客様のことを考えて行われます。お客様とのお付き合いは長期間にわたりますので、長期的かつ安定的な経営を行いますし、会社の利益は、サービスの充実や契約者配当※として、ご契約者に還元できるのです。
ですから、お客様の利益を第一に考え、私たち日本生命は、この「相互会社」という会社形態を採用しているのです。”(日本生命 相互会社である理由よう引用)

相互扶助の精神から相互会社は加入者が会社の持ち主と言う考え方です。

一方株式会社は、お客様ではなく株主が会社の持ち主と言う考え方になるので、株主へも利益配当をしないといけない点では大きく異なります。

相互会社のメリット・デメリット

最大のメリットは、余剰金の多くを契約者配当として保険契約者(無配当保険の契約者を除く)に還元できます。

しかし、最近の相互会社ではデメリットの方が目立ちます。

相互会社は、社員の中から「総代」と呼ばれる代表者を選出し、その人たちが集まって合議する「総代会」を行い意思決定するのですが、総代会がうまく機能していないことが問題です。

株式会社の株主総会と違って、ちゃんとした議論がされずに、形だけとなってしまっています。

また、資金調達は株式会社と違って自社株を発行することができません。
機関投資家から基金を募る必要があり、資金調達の自由度は低く、企業合併も相互会社同士でしかできないためM&Aがしにくく海外進出もしにくいと言う点ががあります。

最近では相互会社から株式会社への移行がしやすくなった為、2010年には業界2位大手の第一生命が株式会社へ移行しています。

また、相互会社では、無配当保険の販売は全商品の20%までという制限があり、外資系との価格競争には勝てなくなっています。

ネットライフ生命などインターネットを主体とした低価格保険会社の台頭もあり、相互会社にとっては価格面でのデメリットもあります。

このように保険会社は特殊な業界でもあります。

今後規制緩和で保険業界へ参入しやすくなっていく可能性もあり、私たちも注目しています。

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